入学式で銀杏会会長が祝辞

神代高校の入学式が4月7日、同校体育館で行われました。高校70期生となる今年の新入生は7クラス278名。保護者、教職員、来賓が待ち受ける中を新入生が入場。各クラスの担任が1人ひとりの名前を呼び、真保校長から入学許可を伝えられました。式には銀杏会の藤森精太郎会長も来賓として出席、卒業生に祝辞を贈りました。 会長の祝辞を紹介します。

 新入生のみなさんご入学おめでとうございます。
神代高校同窓会、銀杏会会長の藤森です。これから皆さんは神代高校生として記念すべき第一歩を踏み出されるわけですが、卒業生2万有余名を代表して銀杏会から祝辞を述べさせていただきたいと思います。

 私も皆さんと同じように、この神代高校の門をくぐることができました。私が17期生でみなさんは70期生ですので53年前になります。その頃の神代高校は、雨が降ると校庭が水浸しになり、神代湖という湖(大きな水たまり)が出来る水はけの悪い校庭でした。通学の際はストや事故で京王電車が遅れたりしていました。しかし、仙川駅前のサクラは伐採の危機が何度もありましたが、毎年立派な花を咲かせ、先日には神代高校の吹奏楽部を始め、近隣の桐朋学園や電気通信大学の参加による、恒例となった駅前コンサートが開かれております。(福島第一原発事故で避難生活を送る)福島県飯館村の「復興の桜守る会」と調布市による、桜の交流と題した踊りとトークショウも行われたとお聞きしました。仙川の町も様変わりし、商店街の東側がより賑わいを見せ、劇場まで出来ております。その反面、駅周辺を離れると緑がたくさんある様子は当時と変わりません。このような環境の中で勉学に励まれる皆さんは大変恵まれていると思います。

 私は現在、介護の仕事をしておりますが、在学中に生徒会活動で厚生委員をしていたことが繋がっているように思います。皆さんも多くのことを高校生活で経験されることでしょうが、社会への一歩として、何か未来に通じるものを見つけて戴きたいと思います。これから先輩たちが披露してくださる校歌は、私よりはるかな先輩である3期生の宮田さんが一般公募で作詞されたもので、校章も4期生の青山さんがデザインされたものです。お二人とも昨年お亡くなりになりましたが、何が言いたいかというと、この神代高校は皆さんが主役だということです。先ほどPTA会長も仰っていましたが、責任を伴う自由という校風の中で、これから皆さんがどう生きて行きたいかというきっかけを見つけて戴きたいと思います。

 卒業生では芥川賞作家の髙橋三千綱さんや将棋の香川愛生(まなお)女流王将、調布を描いて50年の中川平一さんなど著名人も多く出ており、最近ではケラケラというグループの女性ボーカルの方も卒業生です。(銀杏会では)卒業の折には表彰も行っております。今年は神高祭に銀杏会の写真部が写真展の参加を予定しています。その他、銀杏会活動はホームページでご覧下さい。

 これから皆さんがどのような高校生活を送られるかわかりませんが、今申し上げたことを踏まえて有意義に過ごされることを望んでおります。最後になりますが、保護者の方々へ本日は誠におめでとうございます。この三年間温かく見守ってあげて下さい。教職員の方々もご指導どうぞよろしくお願い致します。本日は本当におめでとうございました。

平成27年4月7日 銀杏会会長 藤森精太郎


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