東京都立神代高校67回生卒業式

3月11日(水)母校神代高校で67回生卒業式がありました。式で銀杏会会長が述べた祝辞を掲載します。

 67回生の皆さんご卒業おめでとうございます。銀杏会会長の藤森です。
銀杏会は同窓会の正式な名前ですが、昨年の総会で規約改正が行われ正式名称が銀杏会となりました。皆さんにお配りしたこの広報誌「銀杏」38号に掲載されておりますのでご確認下さい。あらめまして現会員13000有余名、今皆さんに手渡された卒業証書の番号にもあるように、卒業生24000有余名を代表して祝辞を述べさせていただきたいと思います。

 皆さんは覚えておられますでしょうか。皆さんが入学されたときのご挨拶で私が17回生でちょうど50年前に本校に入学した感慨深い日だと申し上げましたが、あれから3年が経ち本日を迎える事となりました。同じように50年前、私も卒業し大学を出て社会に出ました。本日は私自身も2回目の卒業式を迎えたかのように感じております。その間さまざまなことがございましたが、現在は介護の仕事を継続しております。

 高校の想い出は数え切れなくありますが、その中でも1964年昭和39年3年の秋に東京オリンピックが開催され、甲州街道がマラソンのコースになりました。今の味の素スタジアム前が折り返し点になり応援に沿道までゆき旗を振って優勝したアベベや3位になった円谷が通るのに感動したものです。現在はその国立競技場も解体が始まり5年後の東京オリンピックパラリンピックに向け準備が進んでおります。オリンピックの前の年には完成した新国立競技場を中心としてラグビーのワールド杯が開催される予定になっている事は皆さんもご存知かと思います。又本校も大幅な改築が行われる予定で、同じ頃完成予定と聞いております。

 さて5年後皆さんがどのような生活を送られているか判りませんが成人式をへて社会人として歩まれておられることと思います。成人式といえば、4年前の卒業式を思い出します。あの東日本大震災の年、本日と同じ3月11日が卒業式でした。あの日の午後、私は挨拶を終えて職場に戻っておりましたが、学校に残っておられた多くの生徒さんや先生方及び保護者の方が地震を経験されました。帰宅困難者も出て一時的に学校に泊まった方もおられたようです。そんな経験が卒業生の方々になんともいえない中途半端な心残りを感じて学校を去る事になってしまったのです。そしてある卒業生が成人式の際、そんな気持ちに区切りを持たせようと成神式(じんは神代の神です)という同期会を企画開催されました。沢山の方が集まり、卒業式当日の地震による中途半端な気持ちを整理して二回目の卒業式を皆さんの手で開かれたことで新たな気持ちで社会人として出発されました。
何を申し上げたいかと申しますと、これから皆さんが経験されるであろう現実の困難さ理不尽さに立ち向かって克服してゆく神代スピリットを持っていただきたいからです。

 この成神式はとてもすばらしい企画として以後の卒業生の方々も成人式の際同期会を開かれています。銀杏会からはお祝いとして5万円が贈られ通信費などに活用されています。以後の10年毎の全同期会にも同様に贈られます。みなさんも是非同期会を開催されますようお願い致します。

 銀杏会は皆さんが社会人としての絆の一端をになうものとして後方から応援し背中を押させて頂いております。お時間ありましたら銀杏会の運営にも参加されご協力いただきたいと思います。銀杏会では皆さんにお配りした広報誌「銀杏」の発行や、ホームページの公開、名簿の整理、卒業後の住所変更、同期会開催の問い合わせ対応、又本日の卒業証書の筒のご寄付などさまざまな活動をを行っています。また今年から卒業生の部活として、銀杏会同好会 写真倶楽部“写楽”を立ち上げております。問い合わせなどございましたらホームページからアクセスしてみてください。

 最後になりましたが、保護者の皆さん、教職員の方々に申し上げます。この3年間大変な思いをされて接してこられたと思います。本当にお疲れ様でした。

そして卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございました。

平成27年3月11日 銀杏会 会長 藤森精太郎


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