63期同窓会「成神式」

 1月20日に府中市にある「ルミエール府中」で63期同窓会の「成神式」を開催しました。120名弱が集まり、開場前からロビーでは笑い声が飛び交いました。料理やお酒を囲んで友だちと写真を撮ったり、担任の先生に近況を伝えたり、みんな思い思いの過ごし方で、同窓会を楽しんだと思います。あっという間の2時間でした。

 私たち63期生の卒業式は、あの「2011年3月11日」でした。午前中の式が終わり、夜の食事会に向けて一旦家に帰る途中の大きな揺れ。電車が止まったため、まだ仙川にいた人たちは学校に泊ることになりました。震災の直後から津波の被害、停電、原発事故…。食事会などできるわけもなく、延期になり、中止になって、どのクラスも卒業の余韻に浸ることなく、新しい世界に放り出されました。このまま散り散りになって別れるのはいやだ。そんな思いで、今年成人を迎える63期生を集め、成人の祝いと同窓会を兼ねた「成神式」を行うことにしました。  同期の全員に呼びかけ、企画を運営して行くのは予想以上に大変でした。ふだん連絡事項はすべて携帯電話で済ませてしまうのですが、出欠確実にしようと初めて使った往復はがきに、送る側も、受け取った側も、ずいぶん手こずりました。なんだか煩わしいなあ、なんて思っていましたが、返信はがきのメッセージ欄に「幹事頑張ってね」「同窓会楽しみにしています」などと書かれているのを見ると、温かい気持ちになりました。

 当日は、ダンス部にダンスパフォーマンスを、ムードメーカーにお笑いをと、高校時代のそれぞれの特性を生かしたイベントを企画したため、大いに盛り上がりました。高校の行事や仙川にちなんだ景品が当たる大抽選会も盛況でした。準備は大変でしたが、楽しく過ごすみんなを見ることができて、大きなやりがいを感じています。

 大学生の私は、今度の冬を迎えると就職活動がはじまります。専門学校の友達はこの春、社会人になります。成人を迎えたこの年は、63期生の転機の年です。誰もが新しいステージに胸を膨らませ、同時に誰もが不安であるのだと思います。そんな年のはじめに、仲間と再会し、励まし合える場を作れたことを本当に嬉しく思います。当日まで運営を手伝ってくれた皆さま、また援助して下さった同窓生の皆さま、ご協力ありがとうございました。

(成神式幹事長 関いづみ)


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