野球部、3年ぶりに単独チームで出場

今年100回目を迎えた夏の高校野球。神代高校は過去2年、部員不足のため都立農業高校との合同チームで西東京大会に出場しましたが、今年は部員が13人となったため単独チームで出場。7月10日に町田・小野路球場で行われた初戦の2回戦で、杉並高校と対戦し0-11(6回コールド)で敗れました。

 4月に9人の1年生が入部して本格的な野球の練習が出来るようになったとはいえ、練習試合を1度しただけ。ほとんどぶっつけ本番で臨んだものの経験不足は否めず、5回を除いて毎回失点。打ってもわずか1安打に抑え込まれました。

 小野路球場は電車とバスを乗り継がねばならず、午前10時と早い時間の試合でしたが、炎天下の球場にはブラスバンド部員15人を含む在校生や選手の家族、さらには昨年まで一緒に戦った農業高校の野球部員など約70人が駆け付け、汗びっしょりになって応援していました。試合終了後、神代ナインがベンチ前に整列してお礼の挨拶をすると、応援席から大きな拍手が送られました。

 伊東拓哉監督は「1年生が多く、すべて1から教えなければならなかったので、苦戦は覚悟していた。エースが2年生なので、秋からの新チームでは、まず1勝を目標に頑張りたい」と捲土重来(けんどちょうらい)を期していました。 この日、神代と対戦した杉並の外池修一野球部長は、1990年前後に神代野球部が創設されたときの監督。かつて指導した学校が単独チームで戻ってきたことに「嬉しい。ベンチで神代のユニホームを見て、野球部が出来た頃のことを思い出した」と喜んでいました。

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